ここまで、コードを1行も書かずにWordPressを操作してきました。「じゃあHTMLとCSSの出番はないの?」と思うかもしれませんが、あります。それも、いちばんおいしい場面で。テーマやブロックで届かないところに手を伸ばすとき、コードが書けるかどうかで自由度が変わります。
出番1:カスタムHTMLブロック
ブロックエディタには、自分のHTMLをそのまま書けるブロックがあります。その名も「カスタムHTML」。ブロック検索で「HTML」と打てば出てきます。

たとえば、CSSコースで作ったようなボタンをそのまま記事に置けます。
<a href="#" style="display: inline-block; padding: 12px 28px;
background: #ff8a3d; color: #fff; font-weight: bold;
border-radius: 999px; text-decoration: none;">くわしく見る</a>既製のブロックで表現できないレイアウトや埋め込みも、カスタムHTMLならタグで直接組めます。「ブロックに無ければ自分で書く」。これができるのは、タグを学んだ人だけの特権です。
出番2:追加CSS
「テーマはこのままでいいけど、見出しの色だけ変えたい」。そんなときのために、WordPressにはテーマに自分のCSSを上書きで足す場所が用意されています。多くのテーマでは「外観」→「カスタマイズ」→「追加CSS」(テーマにより「スタイル」などの名前のこともあります)から書けます。
h2 {
color: #2c6fbb;
border-bottom: 2px solid #2c6fbb;
}セレクタで狙って、プロパティで整える。CSSコースでやってきたことが、そのままWordPressの画面調整に通用します。
出番3:テーマの中身が「読める」
テーマの正体はHTMLのひな型とCSSの束だと、前々回に学びました。つまりコードが読めるあなたは、
- テーマの説明にある「カスタマイズ例」が理解できる
- 不具合が起きたとき、開発者ツールでどこが原因か見当をつけられる
- ゆくゆくは、テーマそのものを自作する道(PHPという言語が少し必要)にも進める
「使う人」から「直せる人」へ。WordPressの世界での立ち位置が1段変わります。
このレッスンのまとめ
- カスタムHTMLブロックで、自分のタグを記事にそのまま置ける。ブロックに無い表現は自作できる
- 追加CSSで、テーマの見た目をピンポイント上書き。セレクタの知識がそのまま通用する
- コードが読めると、テーマの中身の理解も不具合の切り分けもできる。「使う人」から「直せる人」へ